9月3日に、札幌市立新川中学校で
講演させていただいたのですが、
http://goo.gl/6b84pW
後日、中学生(2年生)の皆から、
大変ありがたい「感想文」をいただきました。
最初の1ページを読んだ瞬間に、
「何てみずみずしくてピュアな感性がほとばしる文章なんだろう。
コピーライターは、どんなに文章力があっても、
これには絶対に勝てない」
と、プロとして、もはや惨敗を認識しました(*ノノ)
また、これらの感想文を1枚1枚読んでいると、
「あれ、俺こんなにいい講演をしたっけ??」
と勘違いしかねないほどの、子どもたちからのエネルギーがたっぷり◎
僕は「夢を叶えよう!」「目標を見つけてがんばれ!」なんていう
歯の浮きそうなことは口が裂けても言えません。
それは運よく「やりたいこと」が見つかり、
情熱を傾けられた“成功者でいらっしゃるお方”が
自分の人生訓を他人に押し付けているだけであり、
そもそも、「よし、目標を見つけよう」と意識して
やりたいことを見つけた人なんて、ほぼいないと思うからです。
僕はたまたま、学生時代から
「やりたいこと」が明確にあり、
そして本当に幸運なことに、今それを仕事にして
生きることができています。
「やりたいことを見つけよう」なんて
意識したことは1度もなく、
「気づけば、そこにあった」というのが正直な感想です。
ラッキー以外の何ものでもありません。
よって、講演では、僕が行なっている仕事をおもしろおかしくしゃべり、
「へぇー、仕事ってそうやってやってるんだ」
ということが伝わればいいなと思っていましたし、
「中学校の勉強だけは、ちゃんとやっといたほうがええよ!
大人になった時に、必ず役に立つから!」
とだけは伝えておきました。
これが偽らざる32年間の感想であり、
最も誠実に子どもたちに伝えたいことでした。
…が、中学生たちは、たったそれだけの内容から、
実に深く、繊細にいろんなことを感じ取ってくれました。
「秋山さんは、自分の仕事を紹介している時、とても楽しそうでした。
やはり、自分に合っているということが一番なことだと思いました。
実は私には夢があるんですけど、それは大きすぎるんです…。
夢は恐竜の研究をして、自分で発掘した
恐竜に名前をつけたりすることです。
叶うわけないと思っていましたが、
これがきっかけで、叶う!と思えたんです。
正直言って、講演会でこんなに心が動かされるとは
予想もしていませんでした。」
「今まで、どうせ自分の将来の選択肢なんて
あまり残されていないのだろうと、あきらめかけていましたが、
今日の話を聞いて、とても勇気づけられました。」
「今まであまり本気で取り組んでこなかった勉強も、
夢を叶えるためにこれからはもっと上を目指そうと思えました。」
「テレビや広告はいつもおもしろおかしかったりするけど、
裏でこんなに大変な仕事をしているんだなと思いました。
私は将来、看護師になりたいと思っています。
今回教えてくださった仕事とは関係ないかもしれないけど、
表に出ないことでもコツコツ努力していけるような
看護師になりたいと思いました。」
「僕は将来なんてどうでもいいと思ったけど、
今日の講演会でやっぱ
将来のことは考えたほうがいいと思いました。」
などなど、「え、俺そんなこと伝えてないって!」というところまで
彼らの豊かな読解能力で補完し、
吸収してくれました。
この感想だけ読んでると、一見、
ほんと凄い講演会をしたように見えるのが、
彼らのエライところです(笑)
「コミュニケーションの8割方は、受け手の力」
と常々思っていますが、彼らの吸い取り紙のような感性に、
とっても助けられました。
ものすごい体験でした。本当に感謝しています。
そして、最後に…僕を招いてくれた恩師からの
感想文がついていたのですが、
「あー、子どもたちと同じくらいみずみずしい。勝てんわ(笑)」
と思いました。
恩師の背中は、遠のくばかりです(*ノノ)