「京都の現役高校生は、マジでヤバい。~超絶演奏CMついに完成」。
京都の市立高校に通う高校生は、
本当に凄い―――。
そう感じざるを得ない、
ものすごい映像が撮れました。
京都市内には、
・堀川高校
・西京高校
・紫野高校
・銅駝美術工芸高校
・京都堀川音楽高校
・日吉ケ丘高校
・塔南高校
・京都工学院高校(洛陽工業、伏見工業が統合して2016年4月に新設)
という、8つの「市立」高校があります。
公立高校ながら、
全国でも稀に見るほど、
各校とも特色溢れる、最先端の教育を受けることができ、
いわゆる“お勉強系”では帝国大学にバンバン送り込み、
“芸術系”も、東京藝大、京都市立芸大、桐朋学園大、武蔵野美術大
などなど、「うお、すげぇ」というところに
進学していく子が多く存在します◎
他にも、
理系の京都工学院では、少女マンガとコラボして
お洒落な制服に生まれ変わったり、
日吉ケ丘では高等学校では全国で初めてとなる
英語でのみコミュニケーションをとる
「英語村(HELLO Village)」が開設されるなど、
非常に特色のある教育を受けることができます。
このように、「京都の『市立』高校の素晴らしさ」を
挙げ出すと枚挙にいとまがないのですが、
それを象徴する存在として、
京都堀川音楽高校の生徒さんの「超絶演奏」を映像に収め、
「国立や私立だけじゃなくて、京都は“市立も凄いんです”」
という、大切なメッセージを伝えられたらと思いました。
ということで、
2015年9月2日(水)に京都市立 京都堀川音楽高校で
撮影させていただいた(https://goo.gl/WTFFzE)
テレビCMが、ついにリリースとなりました◎
(10月24日(土)から、年内いっぱいまで、約2ヶ月強、
KBS京都にて毎日複数回オンエアされます。)
↓ ↓ ↓
■【京都市公式】たぶん、京都の市立高校は、日本一すごい。(30秒)
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■出演:辻本 莉果子さん
(京都市立京都堀川音楽高等学校 器楽専攻(ピアノ)3年)
■音楽監修:藏野 雅彦さん
(京都市立京都堀川音楽高等学校 教頭 指揮者)
■撮影:坂口 周兵さん
<「ザ!鉄腕!DASH!!」「ロンドンハーツ」「シルシルミシル」など
地上波番組およびCMなど多数>
(タイムリー)
■タイポグラフィデザイン:古島 佑起さん
<月桂冠、太平洋クラブ、大阪芸術大学、大阪大学、
奈良の芸術祭「はならぁと」などアートディレクション・デザイン多数>
(ことばとデザイン)
■監督・企画・編集・コピーライティング・プロデュース:
秋山 理二郎 (第弐表現)
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まだ僕はテレビでオンエアを確認できていないのですが、
友人、知人からの「観たよ!!」情報によると、
■毎週木曜日22~23時
「志村座(志村けんさん、ダチョウ倶楽部さん、
多岐川華子さん、丸高愛実さんなど)」
「オードリーさん、ぜひ会って欲しい人がいるんです!(春日さん、若林さん)」
■毎週金曜日21~22時
「京bizS(竹内弘一キャスター、遠藤奈美アナウンサー)」
の時間帯には、このCMが流れているようです◎
(もちろん、その他の曜日、時間帯にも、毎日流れています)
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今回、「京都の市立高校8校をPRせよ」との
ミッションを、京都市さんからいただいたわけですが、
「堀音の生徒さんの、ピアノ1本だけでいかせてください!」
という、かなり思い切った企画を通してくださった、
京都市さんの懐の深さに、感嘆しました。
通常、公的なお仕事の場合は、
「偏った出し方は困る」
「他の高校ともっとバランスとってほしい」
などのツッコミが四方八方から入り、
結局、各方面の顔を立てることになり、
企画が“骨抜き”になってしまうような事例が、少なくありません。
私の、
「絶対に、堀音の生徒さんのピアノでお願いします。
ヴァイオリンでも、フルートでもなく(最も素人にも馴染みのある楽器で)」
というワガママな案を
スパッと通してくださった背景で、
きっとたくさんの方が、調整に動いてくれはったものと想像します。
「自由にやれ!」とお許しくださり、心から感謝しています。
そのご期待に応えるべく、
最高に腕のいい制作・技術スタッフさんを集めて、
京都市さんの熱量に負けないお仕事ができたと思っています。
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ちなみに、今回のCM撮影にご協力くださった堀川音楽高校さんは、
葉加瀬太郎さん(ヴァイオリニスト)や佐渡裕さん(指揮者)を
輩出した、いわゆる“金の卵”たちばかりが集まる、音楽の名門校です。
一般的な感覚でいくと、こんな高校がぽこっと「公立」で
存在していることに、びっくりですよね(笑)
学校内に入ると、生徒さんは皆とても元気で、
こんなどうしようもない大人たち(=我々)に対しても
廊下ですれ違うと、「こんにちは!」と皆が挨拶してくれる、
とても良い空気の学校でした。
撮影の際には、
3年生の辻本莉果子さんに演奏をお願いし、
そして、音楽監修として、著名な指揮者であり、
同校の教頭先生でもある、藏野先生にご同席いただきました。
彼女の凄まじい演奏を何度も目の当たりにし、
「こちら(制作サイド)的には、OKです」
と、監督オッケーを何度も出しているのですが、
藏野先生と、辻本さんの間では、
「ちゃんと弾こうとしすぎやね」「そうですね」
「少し急いでる感じが出てるね」「わかりました」
など、素人的には「ぽかーん(゜□゜)」な、
ハイレベルな会話とダメ出しが飛び交っていました(笑)
ただ、藏野先生と辻本さんの間に流れる
“厚い信頼関係”が、その会話の端々に感じられて、
(辻本さんは先生を尊敬し、また、先生も
辻本さんのことを一人間として尊重している)
その教育水準の高さに、改めて感心しました。
(勉強や、音楽、美術などはあくまで「特殊能力」にすぎず、
結局は「それを通して、いかに人間教育をするか」だと思いますが、
その水準が非常に高いと感じました)
30秒のCMを構成するためには、
彼女に何度も何度も、同じ楽曲の同じフレーズを
弾いていただき、様々なアングルから撮影しなければならないのですが、
イヤな顔ひとつせず、「はい!」と笑顔で対応してくださる人間性に、
スタッフ一同、大感動…!
こちらが
「すみません、もう1回お願いしまーす!」
と言う度に、わるいことをしている気になって、
胸がぎゅっと締め付けられました(笑)
辻本さん、藏野先生のお人柄が素敵だったので、
現場の雰囲気はとっても和やかで、
真剣勝負ながらも、とても柔らかく温かい時間になりました◎
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撮影に関しては、プロフェッショナル集団の
「坂口組」にお願いしたので、画は抜群。
ライティング、カメラワークともに
完璧にやってくださったので、
モニターを眺めながら、
「このCMは、もらった!」と現場で確信してました(笑)
辻本さんの演奏、そしてカメラマンさんの撮影、
ともに一級品だったため、
このCMは「企画と、素材(=撮れた映像)」の時点で、
勝負は決まっていたと思います。
編集する僕の仕事は、
「いらんことをしないこと」。それだけです。
CMのタイポグラフィはいつもお世話になっている、
アートディレクターの古島佑起くんに手掛けていただき、
映像のラストがビシッと締まりました◎
(他にも、「極太明朝版」とか、お蔵入りにした
良いタイポグラフィもたくさんありました)
素晴らしい演者さん、先生、
ブレーンさん、広告主さんの
“熱量”が30秒にぎゅっと詰まった映像になりました。
年内いっぱい、毎日流れ続けていますので、
京都にお住いの皆さま、ぜひご覧になってください◎
(京都以外にお住まいの方は、
ぜひ上記YouTubeからご覧ください!^^)
そして、中学生のお子さまのいらっしゃる親御さんの皆さん、
「京都の市立って、こんなにレベル高かったんや!」
と、改めて、ご実感いただければと思います(*ノノ)
(辻本さんは“氷山の一角”であり、
堀川音楽高校には凄い生徒さんがたくさんいますし、
もちろん、その他の7つの高校にも、異なる分野で
キラめく才能を発揮する生徒さんが山ほどいはります◎
ずっと公立で育った僕的にも、何だか誇らしい気持ちになりました(笑))
京都に会社を構えながら、
なかなか地元でのお仕事ができていなかったので、
今回のめぐり合わせに、深く感謝します。
皆さん、ほんまに、ありがとうございました。
このCMに携わってくださった、全ての方に
心からの感謝を込めて。
第弐表現 秋山 理二郎